『アリーテ姫』再び [エトセトラ]
昨日の日曜日。
衛星放送を観るチャンスに恵まれて、チャンネルを次々に送っていたら、
画面にズームアップするお城の絵、そして浮かび上がる『アリーテ姫』の文字!
そう、WOWOWで『アリーテ姫』のアニメ映画をやっていたんです♪
これは図られたものかしら、と思うようなタイミングの良さ!
「アリーテ姫さん、あなたは結構有名なのね^^」と
私は彼女の肩を抱きたくなりました。
でも、お話が始まってみると・・・
違う。
私の思っていたのと違う。
姫と友達になった緑色の小さな草蛇も、
彼女の手からやさしく砂糖を食べる俊足の白い馬も
現れない。
彼女が知恵を働かせて困難と思われた課題を難なくクリアする過程が
出てこない。
テーマは、
いろいろのものを作り出せる人間の手だって魔法使いと変わらないことをしている、
魔法に頼らなくたって、人間は思いを形にすることができる、
という風に変わってしまっていました。
そしてそのことを、アリーテ姫は、
力を失ったと思いこんでいる魔法使い自身に気づかせます。
お話の受け取り方はひとそれぞれだし、
アニメ化する際の監督が、そういうお話にしたかったのだと思います。
これは本来の『アリーテ姫の冒険』ではなくて、
『アリーテ姫』の物語ということなのでしょう。
それはそれで素晴らしいテーマであるけれど、
私は、姫が部屋中の壁に絵を描く様子や、
愛らしい生き物たちとふれあう様子をとても楽しみにしていたので、
正直・・・残念でした。
それに私は、もう少し明るくて活発なお姫様を想像していたのです。
多分、自分自身(の希望?)を投影して。
もしも可能なら、
アニメ映画のアリーテ姫と、原作のアリーテ姫とを
どうか比べてみてください。
あなたがどちらのアリーテ姫を好きなのか、とても興味があります^^
*
さて、
『アリーテ姫』を見終わってから、再びチャンネルを送って見い出したのは
実写版の『ピーターパン』そのおわりの部分(;)
ネバーランドから空飛ぶ海賊船に乗って、ウェンディたちは無事に家に帰り着きます。
孤児たちもみんな新しい家族になって、幸せいっぱい。
けれどもそれは、
窓の外から彼らを見つめるピーターパンには永遠に味わえない幸せ。
ティンカーベルに促され、気を取り直して飛び去ろうとするピーターパンと、
それに気づいたウェンディ。
窓のむこうとこちらとで、ふたりはじっと見つめ合う・・・
誰の心にもきっとある、青春の痛みとあたたかさを思い出させる
胸キュンな一瞬♪
――こういうのも”共時性”というのでしょうか。
なんだか心の内を読まれたような、
映画との不思議な出会いをした日曜日でした。
ジェームス・マシュー・バリが好き。
チクタクワニもすき。
by (2006-02-20 17:27)
ぴょんまさん、
ピーターパンにはモデルがいたんですよね。
とても可愛がっていた友人の子ども達^^
チクタクワニ、子どもの頃は恐かったですーー;
by linda (2006-02-20 17:40)
別のブログにも同じようなコメント書きましたが、
本を読んだ後で同じ映画を観ると、ガッカリする事が多いです。
活字に勝るものなし!!
by よっすぃー (2006-02-21 01:57)
よっすぃーさん、
映画と本とは別物。
そう思って、それぞれを楽しめばいいんですよね!
指輪物語も、ハリーポッターも、そういう目で観て楽しめました。
(酷い場面は観たくなかったけど;)
次はナルニア国物語♪ 観に行けるかな?
naotoさん、nice! ありがとうございました♪
by linda (2006-02-21 08:57)